【リポート99】近畿農政局様との意見交換会~スマート農業で日本の農業を支える~

先日、農林水産省 近畿農政局の方々がNINJA LINKSSにご訪問くださり、スマート農業に関する大変有意義な意見交換会を開催いたしました。日本の農業が抱える喫緊の課題に対し、私たちがどのように貢献できるか、深く議論を交わすことができ、改めてその使命感を強くした一日となりました。
日本農業の現状と差し迫る課題
現在、日本の農業は様々な課題に直面しています。この意見交換会では、以下の3点について現状の共有が行われました。
米不足への懸念
気候変動や国際情勢により、基幹作物である米の安定供給が以前にも増して重要になっています。
農業の担い手不足と離農者の増加
農業所得の不安定さや重労働が敬遠され、次世代の担い手が育ちにくく、残念ながら農業を諦める方も少なくありません。
農業従事者の高齢化
平均年齢が上がる中で、体力的負担の大きい作業の継続が困難になるケースが増えています。
これらの課題は複雑に絡み合い、このままでは日本の食料自給率の低下や地域社会の衰退に直結しかねない状況です。

農業ドローンが拓く、未来の農業支援
こうした厳しい現状に対し、NINJA LINKSSは農業ドローンが大きな解決策となりうると信じています。意見交換会では、私たちが提案するドローンを活用した農家サポートの仕組みが、まさにこれらの課題解決に貢献できると共感していただきました。
精密な散布で効率化と収量向上を支援
ドローンによる農薬や肥料の精密な散布は、必要な場所に必要量を届けることを可能にし、資材の無駄を減らしつつ、作物の生育を最適化します。これにより、収量の安定化や品質向上が期待でき、結果として米不足への懸念を和らげる一助となります。

労働負担の軽減と新規参入への道
広大な農地での散布作業は、これまで大きな労力を要しました。ドローンを導入することで、これらの作業が劇的に効率化され、農家の方々の身体的負担を大幅に軽減できます。これは高齢の農家の方々が長く農業を続けられるだけでなく、重労働のイメージが払拭されることで、新たな担い手の参入障壁を下げることにも繋がります。
データ活用によるスマートな農業経営
ドローンは単なる作業機械ではありません。空撮による圃場の状態把握や生育データの収集を通じて、より科学的で効率的な農業経営をサポートします。これにより、経験や勘に頼る部分をデータで補完し、持続可能で収益性の高い農業を実現するための基盤を築きます。
地域と共にあるNINJA LINKSS

この日は、実際に農業ドローンで播種を行った圃場もご見学いただいたり、スマート農業の可能性と、私たちの取組でもある、農業の外から農業の中に人を呼び込む仕組みについて代表の樋口が熱く語ることができました。
私たちは、単にドローンを飛ばすだけでなく、農家の方々が抱える具体的な悩みに寄り添い、最適なソリューションを提供することを目指しています。近畿農政局の皆様との意見交換を通じて、私たちの取り組みが、日本の食料安全保障、ひいては社会全体の持続可能性に貢献できるという確信を深めました。
今後もNINJA LINKSSは、地域の皆様、そして農家の皆様と共に、スマート農業を通じて日本の農業を力強く支えていく所存です。
