麦の大切さと作業効率 穂肥散布をもっと楽にする方法とは?
ラーメンを作る小麦粉、その自給率は驚くほど低い
ラーメンは、日本人にとってもはや「国民食」と言える存在ですよね。醤油、味噌、とんこつ、塩――さまざまな味が楽しめ、インスタントラーメンも手軽で人気。お店で食べるラーメンも、自宅で作るラーメンも、私たちの日常に欠かせない食文化の一部です。しかし、皆さんはこのラーメンの主原料である小麦粉の多くが海外から輸入されていることをご存じでしょうか?
現在、日本の小麦自給率は約17%と非常に低い水準にあります。つまり、私たちが食べているラーメンの麺の原料のほとんどは、外国産の小麦に頼っているのが現状なのです。海外からの輸入に頼る形では、もし何らかの理由で供給が滞れば、ラーメンを作る原料が手に入らないというリスクもあります。
輸入に頼る割合が多い小麦の国内自給率を少しでも上げるために、国産麦の生産はこれからの日本の農業においても大きな役割を担っています。そして、麦の安定した生産を支えるためには、農家の方々の地道な努力と適切な管理が欠かせません。
引用 食料自給率ってなんだろう(Kuradashi)
https://kuradashi.jp/blogs/kuradashi-magazine/316
麦栽培の大変さ~「穂肥散布」の重要性と苦労
麦を育てるには、種まきから収穫までさまざまな作業がありますが、その中でも「穂肥(ほごえ)散布」という作業は非常に重要です。穂肥とは、麦が穂を出すタイミングに合わせて肥料を追加する作業のことで、収穫量や品質を左右する大事なプロセスです。
しかし、この穂肥散布、意外と大変な作業なのです。広大な麦畑を歩きながら肥料を均一に散布しなければならず、重労働になるだけでなく、タイミングを間違えると収穫に影響が出ることも。さらに、雨が降ると作業が遅れたり、畑がぬかるんで作業がしづらくなったりと、天候の影響も大きく受けます。
特に滋賀県のような広い田畑を持つ地域では、穂肥散布の負担が大きいと感じる農家さんも多いのではないでしょうか。
穂肥散布をもっと楽に!ドローンにお任せで安心作業
そんな中で注目されているのが、ドローンを使った穂肥散布です!農業用ドローンは、肥料や農薬の散布を自動で行ってくれる便利な機械で、近年、多くの農家に利用されています。
ドローンを使えば、広い麦畑でも短時間で効率よく肥料を散布できますし、人が畑を歩き回る必要がないので、重労働から解放されます。さらに、散布量も一定に調整できるため、肥料を均一に行き渡らせることができ、作物の品質向上にもつながります。
滋賀県でも、こうしたドローンの活用が進んでおり、農家さんたちの作業負担軽減や作物の収量向上に大きな期待が寄せられています。「穂肥散布、大変だな」と感じている方は、一度ドローンの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
ドローンは液体だけじゃない!粒剤散布も可能に
農業用ドローンといえば、液体肥料や農薬の散布に使うイメージが強いかもしれません。しかし、最近では
「粒剤散布装置」をドローンに取り付けることで、粒剤の散布も可能になってきています。
粒剤散布ドローンは、専用の粒剤散布装置を搭載することで、粒状の肥料や農薬を空中から均一に散布することができます。この装置は、粒剤を一定の速度で散布するためのノズルやホッパー(タンク)を備えており、作物の成長ステージや散布量に合わせて調整できるよう設計されています。
粒剤散布のメリット
粒剤散布ドローンは、以下のような場面で特に効果を発揮します:
- 追肥(ついひ)のタイミングに最適
穂肥(ほごえ)や除草剤の散布など、作物の成長に合わせたタイミングで効率よく施肥ができます。 - コスト削減と省力化
散布にかかる時間が大幅に短縮されるため、人件費や作業コストを削減。広い農地でも短時間で作業が終わります。 - 作物へのダメージが少ない
人が畑を歩き回らなくて済むため、作物を傷つけるリスクがなく、収穫量の安定にもつながります。
ドローン用の肥料まで登場!
ドローンでの散布が普及したことから肥料メーカーにおいてもドローン用の肥料が販売されています。
例えばセントラルグリーン株式会社様の「尿素45(スカイアシスト)10㎏/20㎏」は
ドローン専用に作られた肥料のため、扱いやすい仕様です。
①粒が固まらない
比較的肥料が吸湿しにくく、スムーズにドローンで散布が可能です。
②まきやすい流動性
きれいな球状なので羽を傷つけません。
④施肥量は少ない
窒素成分が高いため、面積当たりの施肥量が少なくて済みます。
※注意点
肥料の濃度が濃い場合、少しの散布ムラが直接生育に影響するためより均一散布が必要です。
セントラルグリーン公式Youtube
粒剤散布装置の導入を検討する際のポイント
粒剤散布ドローンを導入する際は、以下のポイントを確認することをおすすめします:
- 対応機種の確認
ドローン本体が粒剤散布装置に対応しているかを事前に確認しましょう。対応機種が限られている場合があるので注意が必要です。 - 粒剤の適合性
使用する粒剤のサイズや重量が、装置の仕様に適合しているかどうかも重要です。粒剤が装置に詰まるトラブルを防ぐために、推奨される粒剤を確認しましょう。 - メンテナンス性
粒剤散布装置は、肥料や農薬の粉が残りやすいため、メンテナンスがしやすい設計のものを選ぶと安心です。
ドローンがない方でも安心!受託サービスで穂肥散布をお任せ
「ドローンを使えば楽になるのは分かったけど、購入や操作が難しい…」という方もいらっしゃるかもしれません。でもご安心ください!ドローンを自分で持っていなくても、プロに散布をお願いできる受託サービスを活用すれば、同じように作業負担を軽減できます。
当社では滋賀県をはじめ全国の農家さんをサポートするために、穂肥散布の受託サービスを行っています!(地域は限定されます)
ドローンを使った散布をプロのスタッフが代行することで、農家さんは自分の作業時間を減らし、他の重要な作業に集中していただけます。
- 受託サービスのメリット
- ドローンの購入費やメンテナンス費をかけずに利用可能
- 操作や散布の調整など、すべてお任せで安心
- 均一に散布するため、高品質な作物づくりにつながる
「穂肥散布にかかる負担を減らしたい」「ドローンの導入はハードルが高い」という方は、ぜひ当社の受託サービスをご検討ください。お問合せだけでも大歓迎です!
最後に
麦の生産は、私たちの生活を支えるとても大切な仕事です。その仕事が少しでも楽になり、より良い作物が育つ環境が整えば、農業がもっと楽しく、効率的になるのではないでしょうか?ドローンの力を借りながら、これからも素晴らしい麦づくりを応援しています!